クァルテットの饗宴 2013 タカーチ弦楽四重奏団&ウェールズ弦楽四重奏団

クァルテットの美学を極める

室内楽の殿堂・紀尾井ホールに、ベテランと新進の2つのクァルテットを迎える好評企画《クァルテットの饗宴》。今年は、タカーチ弦楽四重奏団とウェールズ弦楽四重奏団が登場する。
1975年にハンガリーのリスト音楽院の学生によって結成されたタカーチ弦楽四重奏団は、現在アメリカを拠点に国際的な活躍を続ける名門。今回はベートーヴェンの第4番、バルトークの第4番、ブラームスの第2番という“弦楽四重奏の3大B”を披露する。これらの作曲家は、いずれも過去に全集録音を行っている得意曲。母国ハンガリーの弦の伝統が色濃い、よく歌う美しい響きと、密度の濃いアンサンブルを聴かせてくれることだろう。録音の評判が高いベートーヴェンは特に楽しみだ。

タカーチ弦楽四重奏団(c)Ellen Appel

タカーチ弦楽四重奏団(c)Ellen Appel

そして、桐朋学園の学生たちが2006年に結成したウェールズ弦楽四重奏団。08年のARDミュンヘン国際音楽コンクールで第3位入賞を果たした若手実力派で、今年2月に留学先のスイスから帰国。今後は日本を拠点に活動予定で、様々な新シリーズを計画中だ。今回の演目は、ハイドン「狩」、ヤナーチェク「クロイツェル・ソナタ」、シューベルトの第15番の3曲。彼らの演奏の原点だというハイドンの「作品1の1」から始め、最後はシューベルト晩年の傑作にあえて若手として挑む、大変意欲的なプログラムだ。スイスのバーゼル音楽院でハーゲン弦楽四重奏団のライナー・シュミット(ヴァイオリン)に学んだ本場仕込みの音楽に期待が募る。

文:渡辺謙太郎
(ぶらあぼ2013年9月号から)

ウェールズ弦楽四重奏団 Photo:Tomotsugu Oono

ウェールズ弦楽四重奏団 Photo:Tomotsugu Oono

タカーチ弦楽四重奏団 ★9月26日(木)ローチケ Lコード35628
ウェールズ弦楽四重奏団 ★10月18日(金)ローチケ Lコード35644
会場:紀尾井ホール ●発売中
問:紀尾井ホールチケットセンター03-3237-0061
http://www.kioi-hall.or.jp/

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