日仏を舞台に活躍した画家・藤田嗣治の画業を展覧する過去最大級の回顧展『没後50年 藤田嗣治展』が10月8日まで、東京都美術館で開催されている。
WEBぶらあぼでは本展に読者限定5組10名様をご招待。
藤田嗣治(1886〜1968)は、モディリアーニやシャガールと並び、エコール・ド・パリの代表的な画家として知られる。1886年に東京に生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)で学んだ後、1913年に渡仏。おかっぱ頭に丸眼鏡、ちょび髭と藤田を印象づける個性的なスタイルは、セルフプロデュースしこの頃から始めた。自画像として描き発表し続けることで自らのアイコン化に成功し、後にモンパルナスの寵児としての地位を確立していく。
戦後、ニューヨークを経て再びパリに戻った藤田は、カトリックの洗礼を受け、洗礼名レオナール・フジタを名乗るようになる。晩年にはフランス国籍を取得。人生の約半分をフランスで過ごし、1968年に81歳で亡くなる。
藤田の画業の一つに、舞台美術がある。今年3月、大野和士指揮東京都交響楽団がピットに入り話題を呼んだ、東京シティ・バレエ団創立50周年記念『白鳥の湖』は、1946年に帝国劇場で上演された『白鳥の湖』日本初演で藤田が手掛けた舞台美術を約70年ぶりに復元することで、大きく注目された公演だ。
戦前戦後を通じてヨーロッパでは、ピカソなど多くの画家たちが舞台美術に関わり、藤田もまたミラノ・スカラ座《蝶々夫人》、スウェーデン王立バレエ団『孤独の戦い』など、数多くの舞台美術に関わってきた。
本展では、藤田の画業を「風景画」「肖像画」「裸婦」「宗教画」「作戦記録画」等のテーマに分け、全8章で構成する。東京美術学校で学んでいた頃の初期作から、パリの街並みや1920年代に描いた自画像や肖像画、中南米やアジア各国の旅の作品、第二次世界大戦中の作戦記録画、そしてカトリック受洗後のキリスト教絵画など。パリのポンピドゥー・センター、パリ市立近代美術館、アメリカのシカゴ美術館など欧米の主要な美術館と国内各地の所蔵先から精選された、約120点を展示する。
藤田の代名詞ともいえる「乳白色の裸婦」は、数年前に修復を終えた大原美術館の《舞踏会の前》や、東京国立近代美術館の《五人の裸婦》ほか、最盛期1920年代の作品10点以上が一堂に会する。
本展会期中には、東京都美術館、東京文化会館、東京都交響楽団の連携により、藤田が活躍したフランスと日本に関連した音楽を、展覧会とあわせて楽しむコンサートも予定されている(無料、要整理券)。
日本とフランスで激動の人生を送った画家、藤田嗣治の画業を、最新の研究成果が盛り込まれた本展でじっくりと堪能したい。
『没後50年 藤田嗣治展』
会期:2018年7月31日〜10月8日
会場:東京都美術館
開室時間:9:30~17:30(金〜20:00、8月3日、10日、17日、24日、31日〜21:00)
※入室は閉室30分前まで
休室日:月、9月18日(火)、25日(火)(ただし8月13日、9月17日、24日、10月1日、8日は開室)
料金:一般 1600円 / 大学生・専門学校生 1300円 / 高校生 800円 / 65歳以上 1000円
コンサート『ART meets MUSIC』
2018年9月13日(木)11:00開演(開場10:30) 東京文化会館 小ホール
料金:無料(ただし、入場整理券が必要)
入場整理券配布場所:東京都美術館インフォメーション(ロビー階)
*入場整理券の入手は、『没後50年 藤田嗣治展』の観覧券(半券可)の提示が必要です。
詳細は下記公式サイトでご確認ください。
公式サイト
http://foujita2018.jp
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