東京二期会オペラ劇場、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2018 《魔弾の射手》

東西《魔弾》の競演、この夏実現!


 ドイツのロマンティック・オペラの扉を開いたといわれるウェーバーの《魔弾の射手》。しかし残念ながら、これまで日本で全曲が舞台上演される機会はあまりなかった。それがこの7月、なんと2団体がこの音楽史に残る記念碑的作品を取り上げるのだ。
 ひとつは佐渡裕指揮で毎年話題のプロダクションを上演している兵庫県立芸術文化センター。演出には本場ドイツからミヒャエル・テンメを迎え、ドイツ・オペラの正統的な舞台を生み出す。主人公マックスに世界的ヘルデン・テノールとして知られるトルステン・ケールとクリストファー・ヴェントリスをダブル・キャスティング。他にも、現在もっとも注目を集めるソプラノ小林沙羅や、現在ドイツを中心に活躍するバリトン髙田智宏など、国内外で話題の歌手陣が集結。「これぞドイツ・オペラ」というプロダクションになることは間違いない。
 一方、東京二期会はハンブルク州立歌劇場との共同制作で、ペーター・コンヴィチュニー演出によるプロダクションを上演する。1999年にハンブルクで初演されたこのプロダクションは、コンヴィチュニーの名を世界に知らしめた代表作。現代演劇に影響を受けた空間の扱いや様々な仕掛けが満載の、いかにもコンヴィチュニーらしい刺激的な舞台だ。今回は歌唱はドイツ語、セリフは日本語による上演で、ハンブルク版からさらにバージョンアップしたものになるという。アガーテの嘉目真木子はじめ大沼徹、片寄純也など、二期会の強力な歌手陣はもちろんのこと、元宝塚のトップスター大和悠河が悪魔ザミエルを演じるという、キャスティングにも期待大だ。
 どちらも見逃せない!
文:室田尚子
(ぶらあぼ2018年7月号より)

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2018《魔弾の射手》
2018.7/20(金)、21(土)、22(日)、24(火)、25(水)、27(金)、28(土)、29(日)各日14:00
兵庫県立芸術文化センター
問:芸術文化センターチケットオフィス0798-68-0255 
http://www.gcenter-hyogo.jp/freischutz/

東京二期会オペラ劇場《魔弾の射手》
2018.7/18(水)18:30、19(木)14:00、21(土)14:00、22(日)14:00
東京文化会館
問:チケットスペース03-3234-9999/二期会チケットセンター03-3796-1831
http://www.nikikai.net/

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