笑いと名曲がてんこ盛りのコンサート
新春はまず大いに楽しみ、大いに笑うべし。そんな声が聞こえてきそうなのは、すみだトリフォニーホール主催のニューイヤー・コンサート「落語&オーケストラ」だ。新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏と、注目の落語家による一席を組み合わせたプログラムは、まさに東京の下町気質を形にしたようなもの。毎年好評のスペシャル・コンサートであり、2018年も福を呼び込んでくれる。
円光寺雅彦指揮のオーケストラによる演奏は、新年に欠かせないウィンナ・ワルツ&ポルカや、誰もが楽しめるルロイ・アンダーソンの粋な小品たち。さらには注目のソプラノ歌手である鷲尾麻衣が登場し、その美声でオペレッタやミュージカルナンバー、J.シュトラウスⅡのワルツ「春の声」などを披露してくれる。新日本フィルは前日にも「ニューイヤー・コンサート」を行うが、客席の雰囲気も異なるため演奏のノリも違ってくるだろう。
コンサートの前半は、お楽しみ落語会。今回は落語家生活40周年を迎えるという三遊亭歌之介(三代目・三遊亭圓歌の門下)が高座へ上がり、話芸の極みを披露してくれる。演目は足を運んでのお楽しみだが、古典から新作まで幅広いレパートリーをもつ師匠だけに、開けてうれしいお年玉袋! といった楽しみがあるはずだ。
なお会場は「すみだトリフォニーホール」…ではなく、東京スカイツリーを見上げる街にある「曳舟文化センター」なので、新年早々お間違えありませんよう!
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ2018年1月号より)
2018.1/4(木)15:00 曳舟文化センター・劇場ホール
問:トリフォニーホールチケットセンター03-5608-1212
http://www.triphony.com/