今年はコダーイの宗教曲をメインに据えて
今年も、聖夜に向けた音の贈り物が届く。清澄な音色で聴く者を魅了し、ハンドベル芸術の最高峰と称えられている精鋭集団「きりく・ハンドベルアンサンブル」が、毎年恒例としているクリスマスコンサートを開く。ハンドベル演奏の第一人者で、新たな可能性を模索し続けている大坪泰子のもと、管・打楽器の経験を持つ若手奏者らによって組織。国内はもとより、海外公演も行い、高い評価を得ている。
今回のステージは、「待降節の歌」「アヴェ・マリア」「スターバト・マーテル」「鐘」など、没後50年を迎えたコダーイの作品が軸に。「合唱作品を、倍音豊かな鐘の響きで、再構築する試みです。単に譜面通りに演奏したのでは再現できない世界観を、様々な試行錯誤を重ねて練り直し、鐘の音楽に引き入れています」と大坪はコメント。このほか、テレマン「アリア」などクラシックや「ホワイト・クリスマス」、プログレの先駆者キース・エマーソンの「タルカス」まで幅広いレパートリーを、多彩な響きで披露していく。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2017年12月号より)
2017.12/20(水)13:00 19:00 浜離宮朝日ホール
問:ミリオンコンサート協会03-3501-5638
http://kiriku-handbell.weebly.com/