バッハが生み出す多層的な空間
「バッハを奏で、バッハを舞い、バッハを描く。」が謳い文句だ。パーカッショニスト加藤訓子が2017年にリリースしたニューアルバム『BACH』をもとに各界注目のアーティストが「バッハ」をテーマにした舞台に挑む。
加藤は国内外で活動し、スティーヴ・ライヒの「カウンターポイント」シリーズを打楽器に編曲したソロアルバムを発表するなどパーカッションの第一人者として名高く、池田芙美代、中村恩恵、黒田育世らダンスのクリエイターとも共演を重ねてきた。今回は自身のアルバムをモティーフに創造する新機軸で、気鋭のダンサー、振付家の廣⽥あつ⼦の振付を得て、⽳吹淳、⽥澤祥⼦、中島瑞⽣、⾚井綾乃というベテランから若手までの俊英ダンサーが集う。そして、洋画家・広⽥稔がライブペインティングとして参加し、音楽とダンス、美術が劇場空間で折り重なって溶け合う。
「バッハ」をキーワードに廣田×加藤×広田が生み出す新たなる世界を楽しみにしたい。
文:高橋森彦
(ぶらあぼ2017年9月号より)
2017.9/22(金)〜9/24(日) 東京芸術劇場 シアターイースト
問:kuniko kato arts project 080-5075-5038
東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296
http://www.geigeki.jp/