マリインスキー劇場で培った実力を披露
世界を代表する名門オペラハウスのひとつ、ロシア国立マリインスキー劇場。ソプラノの中村初惠は、同劇場総裁の巨匠ヴァレリー・ゲルギエフのもと、同劇場で研鑽を積み、今も深い繋がりを持つ。そんな彼女が、同劇場の2人の新進気鋭のソリストと共演。甘く煌びやかな光を纏った、ロシア声楽作品の宝石箱の蓋を開く。
中村は東京音大を卒業後、同劇場専属研修生のオーディションに合格。多くの若手歌手によるオペラやコンサートに出演した。今回は、カルロス・ドノフリオ(テノール)とミハイル・ガヴリロフ(バリトン)、若くして檜舞台の主要キャストを任されている、実力派歌手たちが共演する。
ステージは、同劇場専属ピアニスト、エカテリーナ・ヴェンチコヴァがバックアップ。リムスキー=コルサコフ《サトコー》やチャイコフスキー《王女イオランタ》などオペラの名場面から、チャイコフスキー「ただ憧れを知るもののみが」など歌曲まで、我々日本人もなぜか郷愁を覚える、名旋律の数々を歌い上げる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2017年9月号より)
2017.10/5(木)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
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