現代舞踊公演

“踊りの遺伝子”が騒ぎ出す

 2017 都民芸術フェスティバル参加公演として「踊りの遺伝子」を切り口に3人の振付家が腕をふるう。
 ニューヨークでの活動を経て帰国した久住亜里沙は、自身の世界観をしっかりと打ち出して創造する俊英で、新作『ココロの遺伝子』ではDNAの結合と人との出逢いを重ね合わせ「人と人とのココロの距離」を描き出す。
 変幻自在な動きの妙と緻密な構成力を持ち味とする実力者・二見一幸は、マイケル・ゴードンのミニマルな曲「Weather One」を用いた『RITE―儀式―』を初演し、「今、自分の中にある全ての舞踊言語を吐きだし身体によって現れるRITEに挑みたい」と意気込む。
 国内外で奔放かつ独創的な創作を展開する鬼才・山本裕は、ベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章に振付した『ベートーヴェン交響曲第九番〜歓喜の歌〜』を東京初演し、「家族」をテーマに「精神的な誕生と肉体的な誕生」を謳いあげる。
 肉体の力、ダンスの凄みに圧倒される一夕となりそうだ。
文:高橋森彦
(ぶらあぼ 2017年3月号から)

3/16(木)、3/17(金)両日19:00
東京芸術劇場 プレイハウス
問:現代舞踊協会事務局03-5457-7731
http://www.gendaibuyou.or.jp/