ミュージック・イン・スタイル 岩崎 淑シリーズ Vol.39 〜ピアノ・デュオ〜

ベテランと新進で聴かせるピアノ・デュオの魅力

 わが国きっての名ピアニストが、様々な共演者を招き、室内楽の名演を披露してきた『ミュージック・イン・スタイル 岩崎 淑シリーズ』。第39弾では、ロシアの若手ピアニスト、アレクサンドル・ヤコブレフと共に、ピアノ・デュオの妙技を聴かせる。
 南ロシア出身で、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院やベルリン芸大で学んだヤコブレフ。数多くの登竜門で実績を積み、2010年には岩崎が審査員長を務める高松国際ピアノコンクールで優勝を果たしている。
 今回は、アレンスキーの第4番とラフマニノフの第2番、それぞれ2台ピアノのための組曲を。さらに、モーツァルトのピアノ・ソナタ第16番(グリーグ編)や、ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」の2台ピアノ版も披露する。「豊富な国際コンクール優勝の経験は、まさしくロシア音楽教育の賜物である『技術と人間としての温かさと、魅力あふれるピアニズム』を獲得しました」と、ヤコブレフを評する岩崎。「大きな尊敬と友情をもって、コンサートを楽しみたい」と語る。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2016年12月号から)

12/17(土)14:00 東京文化会館(小)
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
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