銀座に輝く“世界遺産”級の響き
「世界遺産=ワールド・ヘリテージ」略して「ワーヘリ」。凄いネーミングだが、ユーフォニアムの第一人者・外囿祥一郎と、読響のテューバ奏者・次田心平が2013年から組んでいる、まさしく“世界遺産並み”に貴重なユニットだ。今回彼らは、王子ホールが行う平日昼下がりの気軽なコンサート『銀座ぶらっとコンサート』に出演する。外見も音色も近い低音金管楽器2本の融合と絡み…。これが実は、まろやか且つ華やかで心地よく、ピアノを交えた構成が基本なので音楽的にも磐石。特にライヴでは、外囿も「両楽器の倍音は凄い。ホールでは2本とは思えないほど包み込むようなハーモニーになる」と話す、他にないサウンドを体感できる。プログラムは、気鋭の金井信、人気の加羽沢美濃、ピアノの松本望によるオリジナルの作編曲。しかも、《魔笛》やモンティ「チャールダーシュ」、カッチーニ「アヴェ・マリア」などの有名作を含む多彩な楽曲を聴かせてくれる。トップ奏者が奏でる唯一無二のエンターテイメントを、“ぶらっと”楽しんでみてはいかが?
文:柴田克彦
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年4月号から)
4/20(水)13:30 王子ホール
問:王子ホールチケットセンター03-3567-9990
http://www.ojihall.jp