チェンバロの魅力 Ⅳ Danser〜舞う

チェンバロとダンスの深い関わりを探る

 『チェンバロの魅力』は、ソリストとしてはもちろん、アンサンブルのリーダーや通奏低音奏者として活躍し、さらにはメディアを通じての啓蒙活動にも力を注ぐ大塚直哉の演奏とトークにより、楽器自体から楽曲の背景まで、多面的にその秘密を掘り下げてゆくシリーズ企画。
 その第4弾は、バロック・ダンスの市瀬陽子を迎えて。チェンバロ音楽の中心的存在である「舞曲」をテーマに、バッハ「フランス風序曲」やデュフリ「シャコンヌ」、ダングルベール「組曲第2番『アルミード』のパッサカリア」など、市瀬のダンスを交えて披露、音楽表現と身体表現の密接な関係性を探る。「鍵盤を弾く、といった作業とは一見かけ離れているかのように思われる“踊る”という行為が、こんなにも深くチェンバロの音楽と結びついていることは、改めて考えると、驚くべきことなのかもしれません」と大塚。
 終演後は、大塚と市瀬による、チェンバロとバロック・ダンスの公開レッスンも予定されている。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年3月号から)

3/26(土)14:00 神奈川県民ホール(小)
問:チケットかながわ0570-015-415
http://www.kanagawa-kenminhall.com