ギターで聴くスクリーンを彩った名曲の数々
平日の午後、アフター・ランチタイムのひとときを極上の音楽で過ごせると大人気なのが、王子ホールの『銀座ぶらっとコンサート』。2月に登場するのは、このホールに何度も出演しているギタリストの鈴木大介だ。硬軟とり混ぜた幅広いレパートリーの中で、2007年からライフワーク的に取り組んでいるのが『キネマ楽園』というシリーズ。クラシック・ギターによる映画音楽集…と書いてしまうとイージー・リスニングのようだが、実は選曲もアレンジも演奏も凝りに凝っている。映画音楽とクラシックの境界線を曖昧にし、超一級のサウンド・アートに仕上げているのが、このシリーズの特徴なのだ。
コンサートではそのクオリティそのままに「映画のパリ」というテーマを設け、ガーシュウィンやエディット・ピアフ、ラヴェルやフランシス・レイなどの名曲を演奏。極上のダイスケ・サウンドで味わうメロディとハーモニーは、映画音楽ファンにもぜひ聴いてほしい。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年1月号から)
2016.2/10(水)13:30 王子ホール
問:王子ホールチケットセンター03-3567-9990
http://www.ojihall.jp