『死刑執行中脱獄進行中』

 昨年イスラエルからの帰国後も、ダンスからミュージカルまで幅広いジャンルの舞台で八面六臂の活躍を繰り広げている森山未來。今年はシェルカウイ演出の『PLUTO』でアトムに扮し新境地を開いたばかりだが、今秋にはさらにあっと驚く企画が待っている。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズで知られる漫画界の鬼才、荒木飛呂彦原作『死刑執行中脱獄進行中』が森山の主演で初めて舞台化されるのだ。構成・演出・振付は長谷川寧(ねい)。死刑宣告を受けた男が監獄からの逃避行を試みるサスペンスに焦点を当てたもので、この箱庭的な世界観を表現できるのは彼しかいないと、森山に白羽の矢が立った。
「荒木飛呂彦さんの持つ唯一無二の様式美を、素敵なクリエイター達と有機的に具現化していくつもりです。演劇か、ダンスパフォーマンスか、ジャンルレスなインスタレーションなのか。それは観劇後のあなたの選択にお委ねします」と森山は語る。奇想天外な舞台が見られそうだ。
文:渡辺真弓
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年10月号から)

11/20(金)〜11/29(日) 銀河劇場
問:銀河劇場チケットセンター03-5769-0011
※全国公演については下記ウェブサイトでご確認ください。
http://www.ssds-st.com