ショパン国際ピアノ・コンクール2015 入賞者ガラ・コンサート

 2015年10月に開催された、第17回ショパン国際ピアノ・コンクール。世界最高峰の登竜門の歴史に入賞者として新たに名を刻んだ6名が、揃って来日する。2日にわたり、ソロに加え、異なるソリストによる協奏曲の演奏を予定。共演はコンクールの本選と同じヤツェク・カスプシック指揮ワルシャワ・フィル。華やかな祭典となりそうだ。
今回優勝したのは、日本のピアノファンの間では6年前の浜松コンクール優勝以来おなじみのチョ・ソンジン(韓国/21歳)。パリ留学を経て花開いた音楽が評価され、頂点に輝いた。清く美しく、確かな主張を持つ、完成度の高いショパン。新世代における貴重な才能だ。
第2位のシャルル・リシャール=アムラン(カナダ/26歳)もまた、丁寧に作曲家の精神を再現しようとする演奏家。落ち着きのある深くあたたかい音の魅力は、生で聴く価値がある。また、ポーランド審査員勢から圧倒的に高い評価を得て第3位とマズルカ賞を受賞したケイト・リウ(アメリカ/21歳)は、細身の体から豊かで伸びやかな音を鳴らすピアニスト。第4位のエリック・ルー(アメリカ/17歳)、第5位のイーケ・(トニー・)ヤン(カナダ/16歳)とともに、今後の飛躍が楽しみ。第6位のドミトリー・シシキン(ロシア/23歳)も、ロシアン・ピア二ズムの継承者らしい重厚な音が強いインパクトを残した、スター性のあるピアニストだ。
いずれも、音に確かな個性と魅力があるピアニスト。入賞者が一堂に会し、生の音を味わえる貴重な機会を、お聴き逃しなく。
文:高坂はる香
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年12月号から)

2016.1/28(木)、1/29(金)各日19:00 東京芸術劇場 コンサートホール
問:ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040
http://www.japanarts.co.jp
※全国公演の情報は上記ウェブサイトでご確認ください。