ミュージック・イン・スタイル 岩崎 淑シリーズ Vol.38 〜木管五重奏とピアノの夕べ〜

ピアノと管楽器が織り成す華麗なソノリティ

岩崎 淑 ©ケンゴ マエダ
岩崎 淑 ©ケンゴ マエダ

 日本の室内楽アンサンブルの発展に大きな貢献を続けるピアニスト、岩崎淑。『ミュージック・イン・スタイル』は岩崎が1976年から続けているシリーズで、委嘱作品を含めたバラエティ豊かな室内楽作品を、毎回多彩な奏者とのアンサンブルで聴かせる。38回目を数える今年は「木管五重奏とピアノの夕べ」。昨年は岩崎の不慮の事故による怪我で公演が中止・延期となったため、1年待ち望まれての開催だ。
 ピアノと管楽器の室内楽として有名なモーツァルトの五重奏曲、プーランクの六重奏曲のほか、93年に委嘱・初演された野田暉行の木管五重奏とピアノのための「コンソナンス」が再演される。共演者は蠣崎耕三(オーボエ・読響首席奏者)、岡崎耕治(ファゴット・元N響首席奏者)、吉永雅人(ホルン・新日本フィル首席奏者)といった豪華な顔ぶれ。国内外で活躍する若手・上野由恵(フルート) や田中香織(クラリネット)も充実の響きを届けてくれるだろう。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年12月号から)

12/11(金)19:00 東京文化会館(小)
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
http://www.proarte.co.jp