グレート・アーティスト・シリーズ vol.3 山本直純

“日本のバーンスタイン”を称えて

山本直純

山本直純

 楽壇の先人に光を当てる横浜みなとみらいホールの好企画第3弾は、指揮者・作曲家の山本直純(1932〜2002)。齋藤秀雄門下で小澤征爾の兄弟子。国際的指揮者としての知名度は小澤に譲るとしても、お茶の間に楽しく音楽を浸透させた功績では山本に軍配があがるだろう。映画『男はつらいよ』や、「一年生になったら」などの子供の歌、チョコレートのCM「大きいことはいいことだ」。そして司会も務めた伝説のクラシック・バラエティ『オーケストラがやって来た』。幅広いフィールドでの痛快な奮闘ぶりは、いわば日本のバーンスタイン!といっても過言ではないだろう。
 その全仕事のエッセンスを凝縮した魅力的な音楽会を指揮するのは、直純の次男でチェロ奏者でもある山本祐ノ介。スコアが失われていた楽曲も、今回のために彼が耳コピで掘り起こしたとのこと。1976年から78年まで『オーケストラがやって来た』のアシスタントだったマリ・クリスティーヌが司会を務める。ゆかりの人々が集い、賑やかに足跡を振り返る、懐かしくあたたかい一夜。
文:宮本 明
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年11月号から)

11/10(火)19:00 横浜みなとみらいホール
問:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
http://www.yaf.or.jp/mmh