ジャンルを超越する新世代クァルテット
クラシック、ジャズ、ポップス、タンゴ、映画音楽、コンテンポラリー…。あらゆるジャンルの音楽を柔軟に奏でるエベーヌ弦楽四重奏団は、いつも室内楽の楽しさと奥深さを教えてくれる。
今秋に行う、2年ぶりの来日公演では、『CLASSIC』と『CLASSIC+JAZZ』の2プログラムを用意。彼らの魅力と真価を伝える選曲が楽しめる。前者は、ハイドンの第32番とベートーヴェンの第14番の間に彼らの母国の鬼才・デュティユーの色彩豊かな傑作「夜はかくの如し」を配置。後者は、前半にモーツァルト「ディヴェルティメント ヘ長調K138」とベートーヴェンの第15番を演奏し、後半ではコルトレーン、ピアソラ、ビートルズなどの名曲を室内楽の語法で新たな音楽として再構築する。どちらのプログラムも楽しみだ。また、今回は2015年から新メンバーとして加入したアドリアン・ボワソー(ヴィオラ)の日本お披露目も兼ねた重要な公演。2012年の東京国際ヴィオラコンクールで特別賞を受賞した若き実力派の妙技にも注目だ。
文:渡辺謙太郎
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年10月号から)
10/31(土)札幌コンサートホールKitara(小)(011-520-1234)
11/1(日)魚沼市小出郷文化会館(025-792-8811)
11/2(月)11/3(火・祝)(完売)11/5(木)Hakuju Hall(03-5478-8700)
11/6(金)岡崎市シビックセンター(0564-72-5111)
11/7(土)京都府立府民ホールアルティ(エラート音楽事務所075-751-0617)
11/8(日)館林市三の丸芸術ホール(0276-74-4111)
※11/2のみCLASSICプログラム