ボストンに「セイジ・オザワ・スクエア」誕生!

沖澤のどか、五嶋みどりも除幕式に出席

 11月6日、ボストン交響楽団(BSO)はボストン市と共同で、長年同楽団に貢献した指揮者の故・小澤征爾を讃え、シンフォニーホール前のセント・スティーブン・ストリートとマサチューセッツ・アベニューの交差点を「セイジ・オザワ・スクエア(Seiji Ozawa Square)」と命名し、標識の除幕式を行った。

OZAWAの名前が刻まれたブルーの標識が設置された ©Winslow Townson
ボストン・レッドソックスの帽子を被りご満悦のアンドリス・ネルソンス&小澤征爾(2013年)
©Marco Borggreve

 小澤は29年間にわたりBSOの音楽監督を務め、ボストン市民にも愛された。式典では、ボストン市芸術文化局の関係者やBSOプレジデント兼CEOのチャド・スミス、小澤の長女でサイトウ・キネン・オーケストラ代表の小澤征良らがスピーチ。スミスは「この『セイジ・オザワ・スクエア』は、彼の築いたものが、彼が共に歩んだ卓越した演奏家たち、感動を与えた観客たち、そして世代を超えて私たちを結びつけ今もなお分かち合われている象徴なのです」と語った。

地元メディアも多く駆けつけた式典の様子 ©Winslow Townson
レッドソックスのパーカーを来て式典に参加した小澤征良 ©Winslow Townson

 11月6日〜8日に行われるBSO公演では、セイジ・オザワ 松本フェスティバル首席客演指揮者の沖澤のどかがボストン響デビュー(米国デビューでもある)。ソリストにはヴァイオリニストの五嶋みどりを迎えるということで、沖澤と五嶋も除幕式に出席し、記念すべき日を共に祝った。小澤征爾の遺した遺産がまた、ボストンの街であらたに刻まれた一日となった。

沖澤のどか(中央)も小澤征良(左)とともに式典を見守った ©Winslow Townson
©Winslow Townson

文:編集部

写真提供:Boston Symphony Orchestra
協力:セイジ・オザワ 松本フェスティバル実行委員会

Boston Symphony Orchestra
Dvořák Symphony No. 7 and Violin Concerto with Midori

2025.11/6(木)19:30、11/7(金)13:30、11/18(土)20:00 ボストン・シンフォニー・ホール


沖澤のどか(指揮)
MIDORI(ヴァイオリン)
ボストン交響楽団

武満徹:弦楽のためのレクイエム
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.53
ドヴォルザーク:交響曲第7番 ニ短調 op.70, B. 141
https://www.bso.org/events/nov-6-8-takemitsu-dvorak?performance=2025-11-06-19%3A30