フィリップ・トーンドゥル(オーボエ)

ゆかりのホールでの待望のリサイタル!


 世界の名だたる登竜門で次々に実績を重ねる一方、シュトゥットガルト放送響の首席奏者を務め、ソリストとしても目覚ましい活躍を続けているオーボエの俊英フィリップ・トーンドゥル。フランス・ミュルーズ出身、6歳でオーボエを始め、パリ国立高等音楽院に学び、2011年には、難関として知られるARDミュンヘン国際コンクールで最高位を獲得した。そんな彼が、10年に水戸室内管弦楽団(MCO)の定期に初参加して以来、MCOのステージやセミナーに何度も登場するなど、ゆかりの水戸芸術館での日本初リサイタルに臨む。ピアノの名手・加藤洋之の共演を得て、まずはシューマン「アダージョとアレグロ」やラヴェル「ソナチネ」、ポンキエッリ「カプリッチョ」、プーランクのソナタと王道の名曲を。さらに、ニールセン「2つの幻想的小品」、オーボエ・ダモーレに持ち替えてのケクラン「11のモノディ」から第10番を聴かせて、最後は超絶技巧を交えたパスクッリの協奏曲で締める。“ダブルリードの愉悦”が満喫できよう。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年8月号から)

8/11(火)19:00 水戸芸術館コンサートホールATM
問:水戸芸術館029-231-8000
http://arttowermito.or.jp