
右:山縣美季
東京交響楽団桂冠指揮者で前音楽監督のユベール・スダーンが、いまから20年以上前に、初めて登場したときに巻き起こしたふわりとした新風、オケの響きがガラリと変わった衝撃をいまでも忘れられない人は多いはずだ。そんなスダーンが新百合ヶ丘(昭和音大テアトロ・ジーリオ・ショウワ)に登場する。メインはムソルグスキー『展覧会の絵』。モーツァルトやシューベルトを得意とするイメージのスダーンだが、実はフランス物も得意。ラヴェル編曲のオーケストレーションを素材に、どんな洗練された響きの魔法を発揮するのか? 曲のイメージが全く変わるかもしれない。実力派ピアニスト山縣美季を迎えるモーツァルトの協奏曲第27番も楽しみだ。
文:林田直樹
【Information】
出張サマーミューザ@しんゆり!
東京交響楽団
巨匠スダーンで聴く、モーツァルト&展覧会の絵
2025.8/3(日)15:00 昭和音楽大学 テアトロ・ジーリオ・ショウワ
(14:15開場)
指揮:ユベール・スダーン(東京交響楽団 桂冠指揮者)
ピアノ:山縣美季*
プログラム
モーツァルト:歌劇『皇帝ティートの慈悲』K.621 序曲
モーツァルト : ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595*
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲『展覧会の絵』
●ホール座席券(全席指定)
| 一般 | 4,000円 |
| 友の会 | 3,600円 |
U25(小学生以上25歳以下):2,000円
※U25割引はミューザ川崎シンフォニーホールおよびチケットぴあで購入できます。
※未就学のお子さまはご入場いただけません。
問:ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=4433
特集:フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2025
川崎の夏を彩るオーケストラの祭典が今年もやってくる!ホスト・オーケストラの東京交響楽団をはじめとする首都圏の10団体に加え、九州交響楽団が初登場。計11のオーケストラが日替わりで熱き競演をくり広げる。注目の指揮者陣には、東響の音楽監督として最後の出演となるジョナサン・ノット、東京シティ・フィル常任指揮者の高関健、神奈川フィル音楽監督の沼尻竜典、新日本フィルの前音楽監督・上岡敏之、日本フィルを指揮する下野竜也と名匠たちが揃う。一方、九響の若き首席指揮者・太田弦をはじめ、出口大地、熊倉優、松本宗利音(しゅうりひと)、小林資典(もとのり)とフレッシュな顔ぶれも。「サマーナイト・ジャズ」、歌とオルガンで楽しむ「真夏のバッハ」、小川典子がライフワークとする「イッツ・ア・ピアノワールド」など恒例企画ももちろん健在。熱い夏の到来が待ちきれない!


