「作曲家の肖像」シリーズ Vol.102 北欧  アイヴィン・オードラン(指揮) 東京都交響楽団

北欧の4大作曲家にスポットを当てて


 東京都交響楽団による“もうひとつの定期”であり、100回を超える人気シリーズ「作曲家の肖像」。週末または祝日の午後2時からということもあり、平日夜の定期演奏会とは異なる雰囲気も感じさせるコンサートだが、そのプログラムは通常の定期演奏会よりも冒険的であるものが多く、指揮者やソリストもまったく遜色がない。
 2015年度のテーマは作曲家ではなく、やや変化球気味の「国・地域」だ。4月29日に行われるシリーズ第102回は、北欧諸国の作曲家たちをチョイス。今年が記念すべき生誕150年となるシベリウス(フィンランド)とニールセン(デンマーク)をはじめ、4人の作曲家にスポットライトを当てる。グリーグ(ノルウェー)の「ペール・ギュント」は演奏会用組曲ではなく、劇音楽全曲版からの抜粋であることもポイントだ。ニールセンがエーゲ海の神々しい日の出をモティーフに作曲した序曲「ヘリオス」と、スウェーデンのシンフォニストであるアルヴェーンが作曲したゴージャスな「祝典序曲」は、なかなかコンサートで聴けない作品。そしてシベリウスの「フィンランディア」がホールに熱気を運んでくれる。
 指揮台に登場するのは1956年生まれのベテラン指揮者、アイヴィン・オードラン。出身国のノルウェーおよびヨーロッパ各地で堅実に活動を続けてきたマエストロだ。小林沙羅が可憐で健気なソルヴェイグを歌うのも楽しみ。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年4月号から)

4/29(水・祝)14:00 東京芸術劇場コンサートホール
問 都響ガイド03-3822-0727
http://www.tmso.or.jp