4人の俊英たちとの饗宴
特に室内楽の分野で活躍し、「蓼科クロイツェル音楽祭」を主宰するなど、独創的な活動を展開しているピアニストの大須賀恵里。「Andiamo! (共に歩もう!)」と題して、“巨匠”や“仲間”と様々な共演者たちと繰り広げてきた室内楽シリーズも、第3弾でいよいよ最終章に。
今回は、将来を嘱望されている4人の若きヴァイオリニストと共演、ヴァイオリン・ソナタの名品を取り上げる。まずは2006年のリピンスキ=ヴィエニャフスキ国際コンクールをはじめ、数々の登竜門を制してきた弓新(ゆみ あらた)が登場し、ベートーヴェンの第1番を。そして、2005年にロン=ティボー国際音楽コンクール2位に入賞、一躍国際的な注目を集めた南紫音と共に、フランクを。また、11歳にして国際的にデビュー、2005年にはパガニーニ国際コンクールで第3位となった正戸里佳は、ラヴェルの佳品を披露。さらに、サラサーテ国際など主要コンクールで実績を積み、国内外の楽団と共演を重ねる松田理奈が、ブラームスの第1番「雨の歌」で締め括る。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年4月号から)
4/4(土)14:00 よみうり大手町ホール
問 ミリオンコンサート協会03-3501-5638
http://www.millionconcert.co.jp