ノルウェーが誇るオーレ・エドヴァルド・アントンセンは、現在のトランペット・シーンを代表する奏者の一人。ベルリン・フィルやロンドン響など名門オーケストラと共演し、指揮者としても活躍。ジャズやロック、ポップスでのセッションもこなし数多のスターとコラボを重ねており、録音もクラシックのメジャー・レーベルからリリースされたものを筆頭に、幅広いジャンルに及んでいる。これまで自分のために書かれた60以上の作品を初演しているが、近年は精力的に作曲活動も行っており、なかでも2007年発表の自作集『Landscapes』は名盤として名高い。
同作のタイトルを冠し、その収録作品を演奏するコンサート企画「Musical Landscapes(音景色)」は世界各地で行われてきたが、今年11月、ついに日本初上陸を果たし大阪・東京・愛知の3ヵ所で披露される(キーボード:トロンド・アケロ=クレヴェン)。聴き手の感情や想像力を刺激する、あたかも“音楽の風景”を現前させたかのような静謐な音の世界を、ぜひ会場で体験してほしい。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2024年10月号より)
北欧のレジェンド オーレ・エドヴァルド・アントンセン(トランペット)
ミュージカル・ランドスケープ
2024.11/7(木)19:00 吹田市文化会館メイシアター(中)
11/8(金)19:30 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
11/9(土)19:00 名古屋/電気文化会館 ザ・コンサートホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
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