アドリアン・ユストゥス ヴァイオリン リサイタル

「歌うヴィルトゥオーゾ」再び来日!

 昨秋に続き、メキシコのヴァイオリニスト、アドリアン・ユストゥスがリサイタルを開く。しかも、前回登場した房総の地・御宿での公演に加えて、今回は東京の荻窪でも開催されることになり、より多くのファンが彼の音を体験できる。

 ユストゥスの才能に惚れ込み、来日公演を企画しているのが、長年にわたりメキシコで活躍してきた黒沼ユリ子である。かつてメキシコで名ヴァイオリニストとして演奏活動をしながら、弦楽器専門学校「アカデミア・ユリコ・クロヌマ」を設立、教育活動にも長く携わってきた。現在は御宿を拠点として、ラビドールホールで定期的にコンサートを主催。メキシコと日本のアーティストを軸とする公演の数々が定着し、黒沼自身「ここでのコンサートを愛好する人が増えていることは、企画するものとして嬉しく思います」と手ごたえを語っている。

 アドリアン・ユストゥスはメキシコの同学校で黒沼に師事し、国際ヘンリック・シェリング・コンクール金賞を受賞するなど、世界各地で活躍してきた。初来日は1985年「日本メキシコ友好コンサート」。黒沼は彼を「人生の喜怒哀楽をヴァイオリンで語り、歌う演奏家」と称賛し、今回もヴィターリ、モーツァルトやシューベルトから、サラサーテ、サン=サーンス、バルトークなど、その音色と妙技を存分に体感できる名曲プログラムを用意。興奮のリサイタルが実現する。

文:林 昌英

【Information】
アドリアン・ユストゥス ヴァイオリン リサイタル
2024.6/2(日)15:00 アミーチ・サロン
(杉並区荻窪1-3-17)
出演/
アドリアン・ユストゥス(ヴァイオリン)
渡辺美穂(ピアノ)
曲目/
ヴィターリ:シャコンヌ
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 Op.137-2
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第40番 変ロ長調 K.454
サン=サーンス:ハバネラ
サラサーテ:カルメン幻想曲 ほか

アドリアン・ユストゥス ヴァイオリン独奏コンサート
6/7(金)14:00 ラビドールホール
(千葉県夷隅郡御宿町御宿台132)
出演/
アドリアン・ユストゥス(ヴァイオリン)
曲目/
パガニーニ:カプリースから7曲、バッハ、イザイほか

アドリアン・ユストゥス ヴァイオリン リサイタル
6/9(日)14:00 ラビドールホール
(千葉県夷隅郡御宿町御宿台132)
出演/
アドリアン・ユストゥス(ヴァイオリン)
渡辺美穂(ピアノ)
曲目/
ヴィターリ:シャコンヌ
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 Op.137-2
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第40番 変ロ長調 K.454
サン=サーンス:ハバネラ
サラサーテ:カルメン幻想曲 ほか

問:黒沼ユリ子のヴァイオリンの家・日本メキシコ友好の家0470-62-5565
  080-1052-7096
  casa.violin.930@gmail.com