佐野優子 ピアノリサイタル 未来への架け橋 Vol.4 ~ピアノに秘められた音の宇宙~

ゆかりの地で描くピアノ音楽の魅力

©Olga Lukas

 ロンドン在住の佐野優子は、日本とイギリスとを拠点としつつ、ヨーロッパ諸国やアメリカ、中南米の国々でもアクティブに演奏活動を展開している国際的ピアニスト。エレガントで深みのある佐野の演奏は、各国の放送メディア出演で話題にのぼるほか、スタインウェイ・アーティストとしてニューヨークで収録された演奏が全世界配信され、注目を浴びている。

 東京藝術大学附属高校および同大学を経て、ハンガリーのリスト音楽院で研鑽を積んだ。その後ロンドンの英国王立音楽院に留学し、日本人初のアドバンスト・ディプロマを取得。そんな彼女が大切に考えているのは、自らが生まれ育った地元・東京都板橋区でのリサイタルである。「未来への架け橋」と題されたリサイタルシリーズは、今年で4回目を迎える。会場は板橋区立文化会館。佐野自身が16歳(2006年)で大ホールを満席にした思い入れある会場で、「青少年の心に響くクラシック音楽の魅力」を届けることをモットーに開催を続けている。

 今回のテーマは「ピアノに秘められた音の宇宙」。プログラムはリストの親しみやすい名曲「愛の夢」のほか、バッハ=ブゾーニの「シャコンヌ」や、武満徹「雨の樹素描」など、ピアノ音楽が持つ表現の広さ・深淵さを、トークも交えながら楽しく伝える。リサイタルの1週間前には、特別ミニ公開レッスンや質問コーナーも企画されている。佐野の意欲的な取り組みに期待が高まる。
文:飯田有抄

2024.4/27(土)14:00 板橋区立文化会館
問:板橋区文化・国際交流財団03-3579-3130 
https://www.itabashi-ci.org