菅原淳とパーカッション・ギャラリー

一柳慧も参加! 打楽器の祭典

菅原 淳
菅原 淳

 日本を代表する打楽器奏者であり、38年間にわたって在籍した読売日本交響楽団では主にティンパニ首席を務め、退団後も正確な打撃と豊穣な響きによって聴衆を魅了し続けている菅原淳。そんな彼の薫陶を受けた一線奏者が2006年、師と共に結成したアンサンブル「パーカッション・ギャラリー」は打楽器本来の特徴と響きを追求し、その可能性を切り拓いている。今回のステージには、菅原の盟友であり、日本作曲界の重鎮である一柳慧がプリペアド・ピアノで参加し、ジョン・ケージの「アモーレス」を演奏。菅原の編曲によるビゼー《カルメン》からの名旋律のほか、一柳の「風の軌跡」やヒダノ修一「ネクスト・ゲーム」、オーストリアの作曲家ヴォルフガング・ライフェニーダーによる「ボール・パーカッション」など彩り豊かなサウンドを聴かせる。会場となる神奈川県民ホールは、菅原が1978年3月に名匠セルジュ・チェリビダッケのタクトのもと、“伝説の名演”を繰り広げたゆかりの場。新たに築かれる伝説が、ホール40周年へ華を添える。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年1月号から)

2015.1/10(土)15:00
神奈川県民ホール(小) 
問:チケットかながわ0570-015-415 
http://www.kanagawa-kenminhall.com