勅使川原三郎 『天才的な時代』&『パフューム』

勅使川原三郎の新作と佐東利穂子ソロに期待

勅使川原三郎『ドドと気遣いたち』より ©Sakae Oguma

勅使川原三郎『ドドと気遣いたち』より ©Sakae Oguma

 世界のコンテンポラリー・ダンスで最前線を走り続け、なお旺盛な創作意欲を発揮している勅使川原三郎。今年は勅使川原のカンパニーKARASの公演『睡眠』にオーレリー・デュポンが客演し絶賛されたことも記憶に新しい。
 彼がここ数年取り組んでいるのがポーランドの作家ブルーノ・シュルツの短編をダンス作品化することだ。今回の 『天才的な時代』で6作品目になる。ナチスの手によって非業の死を遂げたシュルツの作品は、現実が裏返ったような幻想性と、そこで蠢く生々しさを持っている。勅使川原の作品は、ときにテキストも使いながら、しかしいわゆる「演劇的ダンス」とも違う。あくまでもダンスをシュルツの言葉と拮抗させる、他に類をみない舞台を作ってきた。
 また同時に連続公演される『パフューム』は勅使川原作品に欠かせない驚異的なダンサー、佐東利穂子のソロダンス。以前『パフューム°R』として上演されたものをさらにバージョンアップして上演する。
文:乗越たかお
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年12月号から)

『天才的な時代』
11/26(水)、11/27(木)、11/30(日)
『パフューム』11/28(金)、11/29(日)
東京・両国シアターX 
問:KARAS03-3682-7441 
http://www.st-karas.com

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