関西弦楽四重奏団

理想の室内楽を追求したい

 「関西から、理想の室内楽を追求したい」と、大阪交響楽団コンサートマスターの林七奈、元大阪響コンサートマスターで京都市交響楽団員の田村安祐美、京都市響首席ヴィオラ奏者の小峰航一、ソリストとして活躍するチェロの上森祥平がクァルテットを結成。「関西弦楽四重奏団」との団体名を冠し、旗揚げ公演を行う。
 「自分たちから発信するのは初めて。弦楽四重奏は、音楽家として避けられぬ半面、マーケットとして成立し難い。覚悟はできている」と上森。林は「目標を高く持ちながら、長く続けてゆければ」と話す。今回は、4人が「常に基本に据えたい」というベートーヴェンの弦楽四重奏曲から、第4番を軸に。ここへ、バルトークの難曲・第3番と、小峰が「ヴィオラ冥利に尽きる」と語るブラームスの第3番を配した。「ステージがとにかく、楽しみで仕方がない」と田村。上森が「関西では“やる気”は必ず聴衆へ伝わる」と力を込めれば、小峰が「いずれは関東でも公演を。でも、あくまで関西のノリで」と笑った。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年11月号から)

11/18(火)19:00 
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
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