ザ・ライジング・スターズ スーパーコンチェルト

3人の若手実力派の競演!


 欧米で活躍中の“ライジング・スター”をソリストに迎え、3つの協奏曲の名作を一夜にして楽しむ、『スーパーコンチェルト』。毎年秋に行われるこの企画も、今回で3度目を迎えた。
 シベリウスのヴァイオリン協奏曲を演奏するのは、過去に共演したヨーヨー・マや内田光子が絶賛しているという、ジョセフ・リン。ジュリアード音楽院プレカレッジの後ハーバード大学の神学部で学ぶという珍しい経歴を歩み、また現在ジュリアード弦楽四重奏団でベテラン名奏者にまじって第1ヴァイオリンを務める逸材だ。
 そして2人のピアニストはともに、ドイツ人と日本人のハーフ。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏するのは、マリオ・へリング。ヴァイオリニストの両親を持ち、正統派ドイツ・ピア二ズムの流れを受け継ぐ注目株。スケール大きく、緻密に構築されたラフマニノフが期待できそうだ。
 もう一人のモナ=飛鳥・オットは、13歳のオーケストラデビュー以来幾度も演奏しているという得意のレパートリー、グリーグのピアノ協奏曲で登場する。姉のアリス=紗良とともに人気上昇中のピアニスト。彼女ならではの、爽やかで溌剌とした音の美点が存分に発揮されるだろう。
 共演は、Kバレエカンパニー公演の演奏でも評価が高いシアターオーケストラトーキョー。指揮はパリ・オペラ座副指揮者、将来を嘱望されるバスク地方生まれのイニャキ・エンシーナ・オヨン。生演奏を聴いておきたい実力派が顔を揃える、楽しみな演奏会だ。
文:高坂はる香
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年11月号から)

11/2(日)14:00 東京芸術劇場コンサートホール
問:藍インターナショナル03-6228-3732
http://www.ai-international.co.jp