6人の達人が作る濃密な時間
管楽器の“ドリーム・チーム”とでも呼びたくなる、あの腕利きたちが今年もやってくる。10月22日、東京オペラシティでレ・ヴァン・フランセがコンサートを行う。メンバーはエマニュエル・パユ(フルート)、フランソワ・ルルー(オーボエ)、ポール・メイエ(クラリネット)、ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)、ジルベール・オダン(バソン)、エリック・ル・サージュ(ピアノ)。超豪華メンバーがずらり顔をそろえた。
この管楽アンサンブルの巧さにはだれもが舌を巻かずにはいられないだろう。技術的な水準がきわめて高く、管楽アンサンブルという合奏形態自体への認識を改めさせてくれるほど。しかも、それに加えてすばらしいのは音楽に取り組む情熱の豊かさだ。エマニュエル・パユをはじめとする世界最高クラスのヴィルトゥオーゾたちが、あたかも音楽の化身となったかのごとく演奏に没頭し、濃密な時間を作り出す。
今回の公演では、ルーセルのディヴェルティスマン、ドゥリングのフルート、オーボエ、ピアノのための三重奏曲、ベートーヴェンのピアノと管楽のための五重奏曲、カプレのピアノと木管のための五重奏曲、プーランクの六重奏曲といった、多彩なプログラムが組まれている。プーランクは彼らの十八番といってもいい名作。愉悦と機知にあふれ、精彩に富んだアンサンブルを楽しませてくれることだろう。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年9月号から)
10/22(水)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
問 :ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040
http://www.japanarts.co.jp
他公演
10/12(日)彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
10/13(月・祝)三鷹市芸術文化センター風のホール
10/15(水)紀尾井ホール
10/16(木)いずみホール
10/17(金)青山音楽記念館
10/19(日)北九州市響ホール
10/20(月)とりぎん文化会館梨花ホール
10/21(火)王子ホール
※全国公演の詳細は(http://www.japanarts.co.jp)でご確認ください。