シカゴ交響楽団ブラス・クインテット

名門オケが世界に誇る伝統のブラスサウンド

(c)David Taylor

 シカゴ交響楽団といえばアメリカのトップ・オーケストラのひとつ。とりわけ金管楽器セクションの非凡さはこのオーケストラの伝統といってもよいだろう。そんな全米屈指の名手たちによって構成されるシカゴ交響楽団ブラス・クインテットが11月に来日する。

 新旧の世代からなるメンバーは、この楽団の栄光の歴史をそのまま体現している。トランペットのエステバン・バタランは2019年に現在の音楽監督であるリッカルド・ムーティに招かれて首席トランペット奏者に就任している。現在の楽団の顔のひとりとして、注目度は高い。同じくトランペットのジョン・ハグストロムは1996年から、ホルンのデイヴィッド・グリフィンは1995年からシカゴ交響楽団に在籍する。バレンボイム時代の入団組だ。そして、トロンボーンのマイケル・マルケイとテューバのジーン・ポコーニは1989年より在籍するショルティ時代を知るレジェンド。エンリケ・クレスポの「アメリカ組曲」第1番、デリク・ブルジョワの金管五重奏のためのソナタ他、多彩なプログラムで妙技を発揮する。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2022年11月号より)

2022.11/13(日)14:00 サントリーホール ブルーローズ(小) チケット完売
問:パシフィック・コンサート・マネジメント03-3552-3831 
http://www.pacific-concert.co.jp

他公演
11/9(水) 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ(エラート音楽事務所075-751-0617)
11/10(木) 名古屋/三井住友海上しらかわホール(クラシック名古屋052-678-5310)
11/11(金) 福岡/FFGホール(九州労音0952-26-2351)