日本とドイツ、それぞれの俊英たちの饗宴
昨年の東京・春・音楽祭でデビューを飾り、情熱的で瑞々しい演奏が絶賛を博したルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ。多数の受賞暦を誇る若手7人で構成される、実力派揃いのアンサンブルだ。18〜19世紀の王道を行く室内楽曲を中心に、幅広い時代や編成の作品も取り上げている彼ら。今回の日本公演は、そんな俊才たちの魅力が最良の形で凝縮されている。例えば、ロッシーニ「セビリャの理髪師」序曲の七重奏版や、ブラームス「3つの間奏曲」の弦楽四重奏版では、原曲とは一味違う編曲の楽しみを。そしてメインは、七重奏の定番・ベートーヴェンで直球勝負を。
ドイツの名門シュトゥットガルト放送響で活躍する弦や管の名手たちと、ウィーン国立歌劇場&ウィーン・フィルの契約団員を務めた白井圭(ヴァイオリン)、ミュンヘン国際コンクール第2位の横坂源(チェロ)、2007年からシュトゥットガルト放送響に籍を置く幣隆太朗(コントラバス)ら、日本期待の若手による“俊”の響きを存分に楽しめそうだ。
文:渡辺謙太郎
(ぶらあぼ2014年4月号から)
★4月28日(月)・めぐろパーシモンホール
問:テンプリント(鈴木)03-3263-7728