【CD】大河ドラマ 青天を衝け オリジナル・サウンドトラックⅠ/尾高忠明&N響

 幕末から昭和まで激動の時代を生き、“日本経済の父”と呼ばれた男の生涯を描くNHK大河ドラマ第60作サントラ盤の第1弾。手掛けるのは『ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー賞の最優秀音楽賞を受賞した佐藤直紀で、大河は『龍馬伝』以来2度目の抜擢。テーマ曲では渋沢栄一を育んだ藍玉づくりと養蚕で知られる血洗島(埼玉県深谷市)の風景と、彼の壮大な生き様を表現。「青天の志」や「渋沢の藍玉」、そして「藍色の手」といった楽曲が映し出す“爽やかな青”のイメージが主演の吉沢亮の佇まいとも重なる。三浦一馬のバンドネオンが奏でる紀行音楽も聴きどころだ。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2021年5月号より)

【information】
CD『大河ドラマ 青天を衝け オリジナル・サウンドトラックⅠ/尾高忠明&N響』

佐藤直紀:青天を衝け、青天の志、血洗島の三人衆、学問の世界、渋沢の藍玉、終の将、家康の部屋、誓い、烈公、友、家族、藍色の手、目利きの小僧、青天を衝け 紀行Ⅰ 他

尾高忠明(指揮)
NHK交響楽団
三浦一馬(バンドネオン) 他

エイベックス・クラシックス
AVCL-84116 ¥3300(税込)