若き鬼才がホールに新たな歴史を刻む
2016年に東京フィルの首席指揮者に就任したアンドレア・バッティストーニは、同フィルとともに意欲的なプログラムに取り組んでいる。特にオペラなどの大規模な作品の演奏には目を見張るものがある。これまでに演奏会形式で《トゥーランドット》、マスカーニ《イリス》を取り上げ、今年11月にボーイトの《メフィストーフェレ》を振る。
そして来年1月には、新宿文化センター開館40周年記念事業の一環として、マーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」を東京フィルとともに演奏する。独唱者が、ソプラノの木下美穂子、今井実希、安井陽子、アルトの中島郁子、小林由佳、テノールの福井敬、バリトンの青山貴、バスのジョン・ハオと豪華。合唱は、新宿文化センター合唱団。新宿文化センターは、これまでに、開館20周年にインバル&都響で、25周年にベルティーニ&都響で、マーラーの同交響曲を取り上げてきた。新たな「千人の交響曲」伝説が加わるのは間違いない。
文:山田治生
(ぶらあぼ2018年11月号より)
2019.1/19(土)17:00 新宿文化センター
問:新宿文化センター03-3350-1141
http://www.regasu-shinjuku.or.jp/