アプリコ・アフタヌーン・サロン Vol.6 音の美術館〜スペイン〜情熱への旅路

音楽と絵画でスペインの色彩を味わう


 平日午後に「ゆったりのんびりクラシック」を楽しめる、大田区民ホール・アプリコ主催の「アプリコ・アフタヌーン・サロン」。毎回一流演奏家が出演し、音楽・文化芸術プロデューサーの浦久俊彦がナビゲートしながら進行する、好評のシリーズだ。7月のVol.6は「音の美術館」と題し、音楽と絵画を融合させて、耳でも眼でも楽しませる舞台となる。
 テーマは「スペイン〜情熱への旅路」。スペインのギターとチェロ作品を集めた。ギターは「音の詩人」と称される大萩康司。多様なジャンルでの活躍めざましく、欧州のほかスペイン語圏のキューバでの活動も重ね、ラテンの空気感も知悉している。チェロは現在スイスのカメラータ・チューリッヒのソロ首席を務める新倉瞳。カサドの無伴奏ソロ作品における名技は注目だ。もちろん、デュオでのグラナドスやファリャ作品もあり、濃厚な情緒とともに、ギターとチェロの好相性も体感できる。名手たちの情熱的なスペイン音楽で、“のんびり”どころか手に汗握る時間になりそうだ。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2018年6月号より)

2018.7/3(火)14:00 大田区民ホール・アプリコ
問:大田区民ホール・アプリコ03-5744-1600 
http://www.ota-bunka.or.jp/