都響がシンガポール響と楽員交流事業を実施

岡本正之 C)堀田力丸
 東京都交響楽団がシンガポール交響楽団との楽員交流事業を、5月と9月に実施する。本事業は日本とシンガポール両国の音楽文化の交流と相互理解を深めることを目的とし、2009年の都響シンガポール公演を機に開始。「首都東京の音楽大使」である都響が推進する国際交流の一環として取り組んでいる。今回で7回目の実施となる。
 5月には、都響首席ファゴット奏者の岡本正之がシンガポールに滞在、9月はシンガポール響のホルン奏者、マーク=アントワーヌ・ロビヤールが来日し、それぞれ出演を予定している公演のリハーサルと本番に参加する。
 岡本はラン・シュイ指揮「SSO Gala」(5月5日公演)に、マーク=アントワーヌ・ロビヤールはオリヴァー・ナッセン指揮による第861回 定期演奏会Cシリーズ(9月22日公演)に出演予定。


【岡本正之プロフィール】

1989年東京藝術大学卒業。同年、東京都交響楽団へ入団。第6回日本管打楽器コンクールファゴット部門1位、および大賞受賞。91~92年、DAAD奨学生としてハノーファーにて研修。96~97年にはアフィニス文化財団の派遣研修生としてシュトゥットガルトにて研鑽をつんだ。
2003年東京オペラシティ リサイタルホールにて「B→C」リサイタルに出演。都響とは2008年大野和士指揮「作曲家の肖像~R.シュトラウス」にて《クラリネットとファゴットのための二重コンチェルティーノ》のソリストとして共演。93年ミネアポリス、2009年バーミンガムでのIDRS国際ダブルリード協会のカンファレンスに参加。現在、都響首席ファゴット奏者としての活動を中心に、霧島国際音楽祭、木曽音楽祭などにも参加。ファゴットを森田格、菅原眸、岡崎耕治、クラウス・トゥーネマン、セルジオ・アッツォリーニの各氏に師事。桐朋学園大学特任教授、東京藝術大学非常勤講師。


【公演情報】
SSO Gala
2018.5/5(土)19:30 
エスプラネード・コンサートホール(シンガポール)

チャイコフスキー:交響曲第1番 ほか

第861回 定期演奏会Cシリーズ
2018.9/22(土)14:00
東京芸術劇場コンサートホール

シェーンベルク:5つの管弦楽曲 op.16(1909年版)
武満 徹:オリオンとプレアデス ─チェロとオーケストラのための(1984)
ホルスト:組曲「惑星」op.32

出演者
指揮/オリヴァー・ナッセン
チェロ/ジャン=ギアン・ケラス
女声合唱/ヴォクスマーナ

問:東京都交響楽団0570-056-057