フランスの名旋律をたおやかな音色で
快適なリクライニング席に身を預け、心身ともにゆったりと音楽を愉しめる好評シリーズ「スーパー・リクライニング・コンサート」。今回は、ソロや室内楽、オーケストラで活躍するフルートの梶川真歩が、ピアノの工藤セシリアと共に登場し、没後100年を迎えたドビュッシーをはじめフランスの調べを、たおやかな音色で聴かせる。
東京藝大を経て、パリ・エコールノルマル音楽院やパリ国立地方音楽院に学び、国内外の登竜門で実績を重ねた梶川。ソリストとして活動の一方、NHK交響楽団員としても活躍する。共演の工藤は主にフランスで活躍、日本を代表するフルートの名手である父・重典との共演も多く、フルートの特性と魅力を知り尽くしている。
牧神が持つ笛(パンフルート)にちなみ、「パンの笛に魅せられて」と題したステージ。ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」「ビリティスの歌」、ムーケのソナタ「パンの笛」を核に。さらに、梶川が無伴奏でドビュッシー「シリンクス」、工藤もソロでデュカス「牧神のはるかな嘆き」を添える。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年4月号より)
2018.5/8(火)15:00 19:30 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
http://www.hakujuhall.jp/