華麗なステージの年越しフェスティバル
各地のコンサートホールで定着してきた、年越しをゆっくり楽しめる大晦日の演奏会。それらのなかでも、豪華な出演者とこだわりの選曲を特色とするのが、横浜みなとみらいホールの「ジルヴェスターコンサート」である。
今年の出演者は、当公演の“顔”といえる徳永二男、漆原啓子、漆原朝子、ヴァイオリンの代表的名手3人をはじめ、ソプラノ中村恵理、テノール宮里直樹ほか、豪華なソリストたちが登場。進境著しい飯森範親の指揮と、ソリスト級の演奏家がそろう当公演限りのオーケストラも、華やかさを引き立てる。司会は朝岡聡。
池辺晋一郎が音楽監督を務め、曲目は、「行く年、来る年がアニバーサリー・イヤーにあたる作曲家の作品を中心に選曲する」のが当公演の特色。管弦楽曲、協奏曲はもちろん、オペラ・アリア、ソロに室内楽とバラエティ豊かな演目で、楽しさのなかに知的な刺激も十分。もちろん恒例のカウントダウンも。今年はボロディンの歌劇《イーゴリ公》より「ポロヴェツ人(ダッタン人)の踊り」で、力強い年越しを!
文:林 昌英
(ぶらあぼ2017年11月号より)
2017.12/31(日)21:00 横浜みなとみらいホール
問:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
http://www.yaf.or.jp/mmh/