全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)主催による国内最大規模のコンクール「ピティナ・ピアノコンペティション」の最上位にあたる特級の二次予選進出者24名が、7月9日に発表された。
2021年特級銅賞今泉響平、23年銀賞の三井柚乃や、昨年のファイナリストで、2年連続での挑戦となる高見真智人といった過去の上位入賞者に加え、2021年に当時医学生でありながら第18回ショパン国際ピアノコンクールに出場し、現在も医師との二刀流で活躍する沢田蒼梧らが、二次予選へ駒を進めた。

◎ピティナ・ピアノコンペティション特級 二次予選進出者
1.石山和暉 Yoshiaki Ishikawa(東京都)東京大学医学部医学科5年/桐朋学園大学カレッジ・ディプロマ・コース4年
2.今泉響平 Kyohei Imaizumi(福岡県)モスクワ音楽院大学院修了
3.大倉佳世 Kayo Okura(愛知県)桐朋学園大学2年
4.岡田季樹 Toshiki Okada(神奈川県)東京藝術大学大学院修士1年
5.木本侑希 Yuki Kimoto(兵庫県)京都市立芸術大学4年
6.工藤康大 Yasuhiro Kudo(秋田県)東京藝術大学大学院修士1年
7.桑山拓士 Takuto Kuwayama(愛知県)愛知県立芸術大学4年
8.後藤美優 Miyu Goto(愛知県)東京音楽大学4年
9.佐藤あやめ Ayame Sato(青森県)東京藝術大学3年
10.沢田蒼梧 Sohgo Sawada(愛知県)名古屋大学医学部医学科卒業
11.志賀由梨 Yurin Shiga(兵庫県)東京音楽大学3年
12.柴田陽人 Haruto Shibata(栃木県)東京藝術大学3年
13.下里豪志 Takeshi Shimozato(沖縄県)上野学園大学、イモラ国際ピアノアカデミー、パリ・エコール・ノルマル音楽院、ヴェルサイユ地方音楽院伴奏科卒業
14.下山理子 Riko Shimoyama(山形県)東京藝術大学4年
15.菅原琉聖 Ryusei Sugawara(北海道)東京藝術大学3年
16.高見真智人 Masato Takami(愛知県)東京音楽大学大学院修士2年
17.中澤真唯 Mai Nakazawa(埼玉県)東京藝術大学大学院修士2年
18.西山響貴 Hibiki Nishiyama(東京都)桐朋学園大学院大学1年
19.本田純鈴 Sumire Honda(千葉県)東京音楽大学3年
20.三井柚乃 Yuno Mitsui(愛知県)昭和音楽大学附属ピアノアートアカデミー
21.村木遼伍 Ryogo Muraki(山形県)青山学院大学経済学部3年
22.山﨑夢叶 Yuto Yamazaki(千葉県)東京藝術大学4年
23.米滿希咲来 Kisara Yonemitsu(神奈川県)東京音楽大学卒業
24.渡邊伽音 Kanon Watanabe(東京都)桐朋学園大学4年
これまでに、角野隼斗、桑原志織、亀井聖矢、鈴木愛美など、多くの国際的に活躍するピアニストを輩出してきた当コンクール。
二次予選は、7月25日、26日の2日間、千葉県浦安市のJ:COM浦安音楽ホール コンサートホールを会場に実施される。同ホールで行われる三次予選(7/29)、第一生命ホールでのセミファイナル(8/18)を経て、サントリーホールでのファイナル(8/21)に出場できるのは4名という狭き門。栄えあるファイナルの舞台を目指し、ハイレベルな審査がいよいよ始まる。
二次予選の課題は昨年同様、ショパンのエチュード op.10または op.25から任意の1曲を含む、一人25分以上35分以内のプログラム。三次予選では、ファイナルで演奏する任意のピアノ協奏曲の中から一部分を、ピアノ伴奏で演奏する。セミファイナルでは、ソロリサイタルに加え、室内楽の課題(ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 op.11 「街の歌」 第1楽章)が昨年から新たに導入された。共演するのはミュンヘン・フィルでコンサートマスターを務める青木尚佳、チェリストの伊藤悠貴と、海外でも活躍する実力者たちだ。ソリストとしてだけでない、ピアニストとしての総合力が問われる。ファイナルの課題である任意のピアノ協奏曲は、太田弦指揮の日本フィルハーモニー交響楽団との共演となる。
海外招聘審査員として、グラハム・スコット(英国王立北部音楽大学教授)、チェ・ヒヨン(ピーボディ音楽院教授)、バルバラ・シュチェパンスカ(若いピアニストのためのシューマン国際ピアノコンクール芸術監督、元デュッセルドルフ・ロベルト・シューマン大学教授)の3名が審査に参加する。
グランプリの賞金は150万円。例年通り、ファイナル会場の聴衆投票による聴衆賞や、オンライン聴衆賞も設けられている。また、クラウドファンディングサイト「READYFOR」を通じて、特級出場者をはじめ若手ピアニストをサポートするためのクラウドファンディングが、今年も実施される。入賞者の国内外への派遣事業やオンライン聴衆賞のための資金など、「コンクールのその先へ」向けたピアニスト活動の実現のための支援を広く募っている。募集期間は8月28日まで。支援者にはさまざまなリターンが用意されている。
今年で50回目の節目を迎えたコンクールは、今年も二次予選からファイナルまで、すべての演奏がピティナのYouTubeチャンネルでライブ配信が実施される予定だ。若きピアニストたちによる渾身の演奏をぜひ見届けたい。
【Information】
第50回ピティナ・ピアノコンペティション特級
二次予選(25〜35分のリサイタル) 24名
2026.7/25(土)11:00、7/26(日)10:30 J:COM浦安音楽ホール コンサートホール
三次予選(ファイナルで演奏する協奏曲の一部をピアノ伴奏で演奏) 11名
7/29(火)13:30 J:COM浦安音楽ホール コンサートホール
セミファイナル(室内楽+45~55分のリサイタル) 6名
8/18(火)10:30 第一生命ホール
共演/青木尚佳(ヴァイオリン)、伊藤悠貴(チェロ)
ファイナル(任意のピアノ協奏曲1曲) 4名
8/21(金)16:30 サントリーホール
共演/太田弦(指揮)日本フィルハーモニー交響楽団
https://tokkyu.piano.or.jp
