【CD】Apex/シカゴ交響楽団ブラス・クインテット

金管セクションの輝かしさで知られるシカゴ響の精鋭5名によるアンサンブルの、日本におけるセッション録音。演目は20〜21世紀のオリジナル曲と広い時代のクラシック作品の組み合わせで、そのバラエティの豊かさも聴く面白さを倍化させる。世代差のあるメンバー構成ながらも、演奏自体はブリリアントなサウンドと超絶テクニックが存分に発揮された鮮やかなパフォーマンスの連続。中でも、バッハ作品の細かな動きやアーティキュレーションの揃いは見事だし、クレスポ作品の終曲ではまさにシカゴ響サウンドが全開となる。一般ファンが聴いても楽しめる一枚。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2026年5月号より)

【information】
CD『Apex/シカゴ交響楽団ブラス・クインテット』

レイノルズ:「金管五重奏のための組曲」より〈マーチ〉/J.S.バッハ(F.ミルズ編):トッカータ アダージョとフーガ BWV564/ショスタコーヴィチ(サイプ編):弦楽四重奏曲第3番より第3楽章/ヴェルディ(ピエロボン編):歌劇《ナブッコ》序曲/クレスポ:アメリカ組曲第1番 他

シカゴ交響楽団ブラス・クインテット 

妙音舎
MYCL-00072 ¥3410(税込)


柴田克彦 Katsuhiko Shibata

福岡県生まれ。音楽マネージメント勤務を経て、フリーの音楽ライター・評論家&編集者となる。雑誌、コンサート・プログラム、Web、宣伝媒体、CDブックレットへの、取材・紹介記事や曲目解説等の寄稿、プログラム等の編集業務を行うほか、講演や講座も受け持つなど、幅広く活動中。著書に『山本直純と小澤征爾』(朝日新書)、 『1曲1分でわかる! 吹奏楽編曲されているクラシック名曲集』(音楽之友社)。