“2大B”とシマノフスキの世界
これは必聴だ。1995年の結成以来、先鋭的なプログラムを、知性と情熱の完璧なバランスの下に演奏し、世界中から称賛を寄せられているポーランドのシマノフスキ弦楽四重奏団。そんな彼らが念願としていた、フランスの巨匠ピアニスト、シプリアン・カツァリスとの2度目の共演が、日経ミューズサロンのステージで実現する。ステージ活動のみならず、録音や放送でも引っ張りだこ、さらには後進の指導にも力を注ぐ精鋭集団と、1972年にエリーザベト王妃国際音楽コンクールで優勝して以来、第一線を疾走し、日本でもファンの多い巨匠ピアニストとのコラボレーション。今回は、その両者の顔合わせによる、ブラームスの傑作のひとつ、ピアノ五重奏曲を核に。ここへ、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第4番と、グループ名の由来でもあるカロル・シマノフスキによるヴァイオリンとピアノのための作品を、ウクライナの作曲家ミロスラフ・スコリクが弦楽四重奏曲へと編曲した「夜想曲とタランテラ」を配する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年9月号から)
10/20(火)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
http://www.nikkei-hall.com