
雅楽師の東儀秀樹が中国最高峰の音楽教育機関「上海音楽学院」の若手奏者たちと結成したユニットTOGI+BAOのメンバーとして、かつて一緒に活躍した経験のある二胡奏者の趙磊(ツァオ・レイ)と琵琶奏者の湯暁風(タン・シャオフォン)。その後2024年に再会を果たして東儀らを交えて公演を行い、今年5月にも古今東西の名曲を演奏するコンサートを開催したばかりの二人が、再び集結。11月に東京と札幌でその“饗宴”の続きとも言えるコンサートを開く。
今回、合流するのはジャンルを超えたコラボに定評があり、舞台芸術とも縁が深いコンポーザー・ピアニストの阿部篤志。「タイスの瞑想曲」のようなクラシック曲から「二胡協奏曲(第一)」や「十面埋伏」といったそれぞれの定番曲も楽しみだが、中国古代詩に登場する物語を描写した「孔雀東南飛」のような作品に、この3人がどのように挑むのか大いに期待したい。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2025年11月号より)
二胡と琵琶の饗宴 Part 2
2025.11/13(木)18:30 東京/MUSICASA
11/14(金)18:30 札幌/ザ・ルーテルホール
問:日本楽友協会03-6277-8559
https://www.jmassoc.info
