ピティナ・ピアノコンペティション特級、セミファイナリスト6名が決定!

 第49回ピティナ・ピアノコンペティション特級の三次予選の審査が7月29日、J:COM浦安音楽ホール コンサートホールで行われた。このラウンドでは、11名のコンテスタントが各々ファイナルの演奏曲として提出した作品から、一部をピアノ伴奏の形で演奏。6名が審査を通過し、セミファイナルへと進むことが決定した。

上段)稲沢朋華、加藤皓介、金﨑瑞希
下段)高見真智人津野絢音、仁宮花歌

◎セミファイナル進出者(五十音順)

◎稲沢朋華 Tomoka Inazawa(香川県出身/桐朋学園大学4年)
ピティナ・ピアノコンペティションにて第48回全国大会Pre特級銀賞、第46回全国大会G級ベスト5賞。第10回堺国際ピアノコンクール第1位。第10回東京国際ピアノコンクール第1位。第21回大阪国際音楽コンクール第3位など、数々受賞。杉谷昭子ピアノアカデミー演奏家支援企画オーディションvol.4にてグランプリ・杉谷昭子賞を受賞し、リサイタルを開催。第13回サンポートホール高松デビューリサイタル、調布国際音楽祭2024、ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025 LFJエリアコンサートなどに出演。現在は、編曲活動や伴奏にも力を入れている。ユーフォニアムピアノデュオ「bouquet」で活動中。これまでにピアノを原千種、斎藤京子、山本美穂、有吉亮治の各氏に、作曲を長谷川京子、久木山直の各氏に師事。香川県立坂出高校音楽科卒業後、桐朋学園大学音楽学部4年次に在学中。

◎加藤皓介 Kosuke Kato(東京都出身/桐朋学園大学1年)
2006年生まれ。5歳よりピアノを始める。第72回全日本学生音楽コンクール小学校の部全国大会第1位、野村賞、井口愛子賞、毎日小学生新聞賞、かんぽ生命奨励賞。第75回同コンクール中学校の部全国大会第2位、横浜市民賞。第38回かながわ音楽コンクール中学生の部最優秀賞、神奈川県知事賞、コンチェルト賞。2023桐朋ピアノコンチェルト・コンペティション第1位。第8回ベートーヴェン国際ピアノコンクールアジアD部門第1位。第48回ピティナ・ピアノコンペティションPre特級ベスト賞。2024いしかわミュージックアカデミーIMA奨励賞。東京フィルハーモニー交響楽団、桐朋学園オーケストラ、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、横浜シンフォニエッタと共演。ピアノを斎木隆、小林五月、新井博江の各氏に師事。江崎スカラシップ奨学生。第11期福田靖子賞奨学生。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を経て、桐朋学園大学音楽学部1年に特待生として在学中。

◎金﨑瑞希 Mizuki Kanezaki(福岡県出身/東京音楽大学大学院1年)
3歳よりピアノを始める。
福岡県立東筑高等学校普通科卒業。高校卒業時に公益財団法人東筑奨学会より功労賞を受賞。東京音楽大学器楽専攻ピアノ演奏家コースを経て、現在、同大学大学院鍵盤楽器研究領域修士課程1年次に給費奨学生、TAとして在籍。
大学入学年度より毎年「東京音楽大学ピアノ演奏会〜演奏家コース成績優秀者による〜」に選抜される。2025年度東京音楽大学卒業演奏会、学内卒業演奏会に出演。2024年ピティナ・ピアノコンペティション特級セミファイナリスト。第73回全日本学生音楽コンクールピアノ部門高校の部北九州大会第1位。第17回ありあけジュニアピアノコンクール高校の部第1位併せてグランプリ。大学より推薦を受け、日本ピアノ調律師協会主催新人演奏会、くるめ新人演奏会に出演。これまでに鈴木浩美、池川礼子、赤松林太郎、永野栄子、仲田みずほの各氏に師事。現在、石井克典、高田匡隆の両氏に師事。

◎高見真智人 Masato Takami(愛知県出身/東京音楽大学大学院1年)
2002年生まれ。4歳よりピアノを始める。ピティナ・ピアノコンペティション全国大会にて、2011年B級、2022・2023年G級、2024年Pre特級入選。2022年日本クラシック音楽コンクール第3位(最高位)。2022年六本木国際ピアノコンクール大学・一般部門第1位。2025年ドビュッシー国際ピアノコンクール第1位、グランプリ受賞。2020年愛知県立明和高等学校音楽科卒業。2024年、東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業。現在、東京音楽大学大学院1年在学中。武田真理、飯田桂子、御邊典一の各氏に師事。強化クラスにてギグラ・カツラヴァ、安嶋健太郎、鈴木弘尚各氏に師事。東京音楽大学ピアノ演奏家コース成績優秀者による演奏会、「東京音楽大学表参道サロンコンサート」に出演。ピティナ名古屋支部、2024年度ピティナピアノコンペティション中部日本地区本選入賞者記念コンサートにてゲストとして出演。

◎津野 絢音 Ayane Tsuno(東京都出身/東京音楽大学4年)
2003年生まれ。東京都出身。第21回ショパン 国際ピアノコンクールinASIA ソロアーティスト部門アジア大会金賞。第32回宝塚ベガ音楽コンクール第4位。第5回ラフマニノフ国際ピアノコンクールJAPAN 1位ならびにラフマニノフ大賞。他多数入賞。浜松国際ピアノアカデミー、Villa Sandra Piano Academy(イタリア)参加。東京音楽大学付属高等学校に特別特待生として入学、優等賞を得て卒業。公益財団法人青山音楽財団奨学生。現在、東京音楽大学4年在学中。石井克典、大崎結真、高田匡隆の各氏に師事。

◎仁宮花歌 Hanaka Nimiya(東京都出身/東京音楽大学2年)
東京都出身。第71回全日本学生音楽コンクール 小学生の部全国大会入選。第72回全日本学生音楽コンクール中学生の部全国大会第2位。第45回ピティナ・ピアノコンペティション全国大会Jr.G級ベスト賞。第6回ベートーヴェン国際ピアノコンクールアジア第1位、若林暢賞、横浜シンフォニエッタ賞、相模湖交流センター賞受賞。第4回ノアン フェスティバル ショパン イン ジャパン ピアノコンクールA1部門第1位、ノアン賞受賞。第21回東京音楽大学コンクールにおいて史上最年少で第1位。第11期福田靖子賞奨学生。高校2年生時に、東京音楽大学 表参道サロンコンサートとして初リサイタルを開催。東京音楽大学ピアノ演奏家コース2年に在学中。石井克典、石井理恵、松本和将の各氏に師事。

 セミファイナルは、8月19日、第一生命ホールで開催される。今年から室内楽の審査が導入され、弦楽器奏者たちとモーツァルトのピアノ四重奏曲第1番第1楽章の課題を演奏するのが大きな見どころ。室内楽に続くソロのステージは、45分以上55分以内のプログラムで委嘱新作が含まれる。ピアニストとしての幅広さが最も要求されるのは、このラウンドだと言えるかもしれない。上記6名のうち4名が、8月22日に行われるサントリーホールでのファイナルへの切符を手にすることになる。

文:編集部

【Information】
第49回ピティナ・ピアノコンペティション特級

セミファイナル(45~55分のリサイタル形式) 6名
8/19(火)10:30 第一生命ホール
共演/青木尚佳(ヴァイオリン)、湯浅江美子(ヴィオラ)、三井静(チェロ)
ファイナル(任意のピアノ協奏曲1曲) 4名
8/22(金)16:30 サントリーホール
共演/大井剛史(指揮)東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
https://tokkyu.piano.or.jp