東京文化会館ほか、日本有数のホールで育った若手奏者が集結する「アフタヌーン・コンサート」!

左:中島英寿 ©加納典明
右:岡田 奏 ©Makoto Kamiya

 これまでの東京文化会館、東京芸術劇場、トリトン・アーツ・ネットワーク(第一生命ホール)、サントリーホールに加え、新たに静岡音楽館AOIを加えた5館の連携による「若手アーティスト支援 アフタヌーン・コンサート」が開催される。日頃から都内の各施設がそれぞれの形で若手演奏家の支援に取り組んでいるが、それを踏まえて、東京文化会館は「東京ネットワーク計画」として協力を進めてきた。そこに静岡音楽館AOIが加わることで、さらなる広がりが生まれる。

 今回の「アフタヌーン・コンサート」に出演する演奏家は、ピアノ・ソロがふたり、木管アンサンブル、そして弦楽四重奏団が二団体。第20回東京音楽コンクール第1位の中島英寿(ピアノ)がショパン「舟歌」「スケルツォ第2番」を、静岡市出身の伊澤拓未(ピアノ)がラフマニノフ、リストを披露。芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド在籍中の木管楽器奏者4人と岡田奏(ピアノ)のアンサンブルがカプレの五重奏曲第1・4楽章を、さらにクァルテット・アベリア(トリトン・アーツ・アウトリーチセミナー 2023修了生)がメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第2番より第1・2楽章、サントリーホール室内楽アカデミー第8期在籍中のカルテット・ルーチェがベートーヴェンの弦楽四重奏曲第10番より第1・3・4楽章を演奏する。それぞれの研鑽の成果だけでなく、バリエーション豊かなクラシック音楽を味わえる機会でもあるので注目したい。
文:片桐卓也
(ぶらあぼ2025年2月号より)

東京ネットワーク計画 5館連携 若手アーティスト支援 アフタヌーン・コンサート
2025.2/15(土)15:00 東京文化会館(小)
問:東京文化会館チケットサービス03-5685-0650
https://www.t-bunka.jp