プレヴィンがN響北米公演に向けて会見

 NHK交響楽団(N響)は2011年3月に北米公演を行う。それに先立ち、都内で首席客演指揮者のアンドレ・プレヴィンらが出席して記者会見を開いた。N響がアメリカで演奏するのは、1960年に行った最初の公演から数えて7回目5年ぶりで、カナダのモントリオールは初めての訪問になる。首席客演指揮者、アンドレ・プレヴィンの指揮で4都市で4公演を行う。ソリストはキリ・テ・カナワ(ソプラノ)、ダニエル・ミュラー・ショット(チェロ)。ニューヨークではカーネギーホール主催・小澤征爾芸術監督の「Japan NYC」の「ジャパン・グレート・オーケストラI」に出演するほか、モントリオールでは在モントリオール日本国総領事館開設50周年記念コンサートへの出演となる。以下は会見でのプレヴィンのコメント。
 「N響は世界中のどこでも自信を持って演奏できるクオリティーを備えている素晴らしいオーケストラ。スター奏者で溢れていて、状態もとてもいい。キリ・テ・カナワとチャイコフスキーコンクールを制した若いチェリストをソリストに迎えられるのも素晴らしいと感じています。プログラムの一つに武満徹の『グリーン』を選んだ理由は、彼が素晴らしい作曲家でありオーケストレーターだからです。私はかつて彼に、オーケストレーションを教えてもらいたいと直訴したぐらいです。また同作はN響の委嘱作でもあります。演奏時間7分程の短い曲ですが、音符の数が非常に多いのが特徴です」
NHK交響楽団