大阪国際室内楽コンクールの覇者が“錦を飾る”!
今年5月に開催された大阪国際室内楽コンクール 2023の弦楽四重奏部門で第1位を獲得したクァルテット・インダコが、この11月に再来日し、グランプリ・コンサート2023と題して、大阪ほか全国10都府県で公演を行う。
クァルテット・インダコ(ヴァイオリン:エレオノラ・マツノ、イダ・ディ・ヴィータ ヴィオラ:ジャミアング・サンティ チェロ:コジモ・カロヴァニ)は、イタリアをベースとする団体。すでにいくつかの国際的な賞を受賞し、プロフェッショナルとしての演奏活動を行っている。5月のコンクール本選、および東京で行われた優勝団体披露演奏会では、シューベルトの弦楽四重奏曲第15番を弾いた。筆者は東京での披露演奏会を聴いたが、4人の親密な空気感が素晴らしいと感じた。第1ヴァイオリンは情熱的で多彩な表現。第2ヴァイオリンとヴィオラはアンサンブルに徹する。そしてチェロがこのクァルテットの要となり、緩徐楽章では魅力的な歌心も披露した。
11月6日には、コンクールの行われた住友生命いずみホールに帰ってきて、ボッケリーニの「ティラーナ」、ラヴェル、シューベルトの第15番を演奏する。インダコの十八番というべきシューベルトで、今の彼らの完成形を聴くことができるだろう。また、東京などでは、ベートーヴェンの第10番「ハープ」、シューベルトの第14番「死と乙女」他を弾く。
文:山田治生
(ぶらあぼ2023年11月号より)
2023.11/6(月)19:00 大阪/住友生命いずみホール
問:日本室内楽振興財団06‐6947‐2184
https://jcmf.or.jp
他公演
2023.11/19(日) 浜離宮朝日ホール(日本テレビ小鳩文化事業団03-5259-5533) 他
※全国ツアーの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。