打楽器の新たな可能性を体感する
打楽器の織り成す、広大な宇宙を体感できるステージとなりそうだ。マリンビストの浜まゆみは桐朋学園大を首席で卒業後、同大学研究科を経て、アメリカ・ミシガン大学大学院の打楽器科に学び、1999年に開かれた第2回世界マリンバコンクールで2位入賞を果たした実力派。オーケストラとの共演や音楽祭への招聘を受けるなど国際的な活躍の一方、世界各地でマスタークラスを行うなど、後進の育成にも力を入れている。今回は、世界15ヵ国の100以上の室内楽やソロの作品を初演するなど、新たなレパートリーの開拓にも意欲的な世界的パーカッショニスト、クリス・フローとのデュオ・リサイタル。石島正博による新作「エクスヘイル」の世界初演の他、フローの自作「エルーシブA」など3つの日本初演作品、「樹木の息吹Ⅱ」や「祭り太鼓」などマリンバの先駆者・安倍圭子の手になる佳品、さらにはピアソラの「タンゴ組曲」などを添えた、意欲的かつ彩り豊かなプログラムを披露する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年10月号から)
11/22(土)14:00 JTアートホールアフィニス
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
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