日本のオペラ界と美術界における優れた人材の発掘と育成を目的とする「第21回五島記念文化賞」の「オペラ部門新人賞」が岡田尚之(テノール)と大沼徹(バリトン)の2人に贈られた。
岡田尚之は東京都出身、32歳。東京芸大・同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所第6期生。昨年の二期会《ウリッセの帰還》テレーマコ役で好評を博す。平成18年度文化庁派遣研修員としてボローニャに1年間留学。今年2月に二期会《オテロ》カッシオ役で出演。また11月に行われる藤沢市民オペラ《カヴァレリア・ルスティカーナ》にトゥリッドゥ役で出演予定。二期会会員。
大沼徹は福島県出身、31歳。東海大学・同大学院修了。大学院在学中にベルリン・フンボルト大学に留学。二期会オペラ研修所第51期マスタークラス修了。第14回日本モーツァルト音楽コンクール声楽部門第1位。昨年の二期会《ウリッセの帰還》ではタイトル・ロールを歌い高い評価を得た。今年2月の二期会《オテロ》のイアーゴ役で出演。9月の東京二期会《魔笛》にパパゲーノ役で出演予定。二期会会員。