エリッソ・ボルクヴァーゼ(ピアノ)

メータも惚れ込んだ音楽性

 エリッソ・ボルクヴァーゼはグルジアのトビリシ出身、ロン=ティボーやヴァン・クライバーンなど名だたる国際コンクールで受賞を重ねた、実力派ピアニスト。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管やフランス国立管など世界の著名オーケストラと共演、指揮の名匠ズービン・メータからは「彼女の音楽性と、完璧に制御された技巧に、深い感銘を受けた」と絶賛された。多忙な演奏活動の一方、若い奏者を支援する「リラ財団」を設立するなど、後進の指導にも尽力し、グルジアでは国民的人気を誇っている。来日リサイタルでは、ベートーヴェンの第3番とプロコフィエフの第2番、ふたつのソナタを枠組みに、ショパンの「スケルツォ第4番」と「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」、ドビュッシーの「組み合わされたアルペッジョのための練習曲」と「喜びの島」を挟み込むプログラムを披露。多彩で奥深いヴィルトゥオーゾの響きを体感できる、絶好の機会となろう。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年9月号から)

10/9(木)19:00 ザ・フェニックスホール
10/10(金)13:30 宗次ホール
10/11(土)14:00 トッパンホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
http://www.proarte.co.jp