ピンカス・ズーカーマンは、40年の長きにわたり世界の音楽界で不動の地位を築いている。その驚くべきテクニック、そしてゆるぎない芸術的水準は聴衆、そして批評家から驚嘆の声をもって迎えられている。また献身的ともいえる教育活動は高い評価を得ており、そのカリスマと情熱で数々の若手演奏家に霊感を与え続けてきた。その活動の成果はロンドン、ニューヨーク、中国、イスラエル、そしてオタワでの革新的な教育プログラムに結実している。ズーカーマンの名はヴァイオリニスト、ヴィオリスト、指揮者、教育者、そして室内楽奏者として等しく尊敬を集めている。
2015-16シーズンは北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなど世界各地で100以上の公演が予定されている。首席客演指揮者として7シーズン目を迎えるロンドンのロイヤル・フィルハーモニー管とは、イギリス国内での演奏会に加え、アメリカ・ツアーも行う。このほかボストン、シカゴ、サンフランシスコ各交響楽団やマリンスキー歌劇場管、サン・カルロ歌劇場管、ザルツブルク・カメラータ等への客演や、オルフェウス室内管とのツアーが予定されている。2016年よりアデレード交響楽団の終身アーティスト・イン・アソシエーションに就任した。
近年は指揮者としての活動も本格的に行い、数々の世界トップクラスのアンサンブル、オーケストラを指揮、幅広いレパートリーを演奏している。また献身的、革新的な教育者としてマンハッタン音楽学校でピンカス・ズーカーマン・パフォーマンス・プログラムを立ち上げ、芸術界で初めて通信教育技術を取り入れた。過去17シーズンの間ナショナル・アーツ・センター・オーケストラ(NAC)の音楽監督を務めたカナダでは、オーケストラ演奏を学ぶためのNACインスティテュートと若手演奏家、指揮者、作曲家のための夏季音楽院を設立した。
1948年テルアビブ生まれ。ジュリアード音楽院でイヴァン・ガラミアンに師事。これまでに芸術メダル、アイザック・スターン賞を受賞、また器楽奏者としては初めてロレックス・メンター・アンド・プロテジェ・アーツ・イニシアティブのメンターも務めた。これまでに100以上の録音をリリース、21回グラミー賞にノミネートされ、2度グラミー賞を受賞している。今シーズンはナショナル・アーツ・センター・オーケストラとチェロのアマンダ・フォーサイスとのブラームスの交響曲第4番と二重奏曲、そしてロイヤル・フィルハーモニー管とのエルガーとV.ウィリアムスの作品集のリリースが予定されている。
コンサート情報
おすすめ記事
-
ポストを持つ名匠が絆を示す〜東京フィル 2025シーズン 定期演奏会の聴きどころ
東京フィルの2025シーズンの定期演奏会は、名誉音楽監督チ …続きを読む>> -
東京フィルが2025シーズン定期演奏会のラインナップを発表
東京フィルハーモニー交響楽団は10月17日、2025シーズ …続きを読む>> -
軽井沢大賀ホール2023 春の音楽祭
気鋭のアーティストが集う至福の一週間 ゴールデンウィークの …続きを読む>> -
第28回 宮崎国際音楽祭
国内外から豪華アーティストが春の宮崎に集結! 南国・宮崎に …続きを読む>> -
宮崎国際音楽祭 全16公演のラインナップを発表!
2月7日、宮崎国際音楽祭のオンライン記者懇談会が行われ、総 …続きを読む>> -
第24回 宮崎国際音楽祭
音楽の花の咲き乱れる季節が、南国・宮崎へ再び巡ってくる。1 …続きを読む>> -
第24回宮崎国際音楽祭発表記者会見
第24回宮崎国際音楽祭の発表記者会見が2月7日に都内で行わ …続きを読む>> -
第22回宮崎国際音楽祭
第22回目を迎える宮崎国際音楽祭。今年も豪華で多彩なプログ …続きを読む>>